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Blu-rayディスクの5.1chのLPCM音声出力を「パソコン」から再生

今度はBlu-rayディスクの5.1chのLPCM音声出力を「パソコン」から試してみました。

と言っても、私のパソコンからのLPCM音声出力は2chまでしか出来ないので、AVアンプでLPCMをデコードするのではなくて、パソコンのアナログ音声出力をAVアンプで再生した結果となっています。

LPCM音声とは?

Linear PCMの事で、色々とツッコミが来そうですが、「高音質」だと思っています。

1.「DVD」で見かける「DolbyDigital」は容量を節約するために「圧縮」していますが、「LPCM」は「無圧縮」です。
2.「LPCM」を採用している有名なメディアは「音楽CD」です。
3.「LPCM」の音質は「サンプリングレート」、「量子化ビット数」で左右されます。
4.「Blu-rayディスク」の「LPCM」は「音楽CD」と同等かそれ以上の「サンプリングレート」、「量子化ビット数」で収録されています。
5.「Blu-rayディスク」の「TureHD」は「LPCM」を圧縮したコーデックで、再生時には「LPCM」と同じになります。

まぁ、一発で説明すると「音楽CDと同等かそれ以上の音質」ということになります。

視聴環境

こんな感じですかね。

パソコン
GIGABYTE GA-73UM-S2H (CPU:Core2QuadQ6600、RAM:2GB)
Blu-rayドライブ
Pioneer BDC-S02J
ビデオカード
GeForce7150 (Motherboard内蔵)
プロジェクター
Panasonic TH-AE700
スクリーン
KIKUCHI ワイドスクリーン 80インチ
AVアンプ
YAMAHA AX-1700
スピーカー
YAMAHA
NSC-325(センタースピーカー)
NSM-325(フロントスピーカー)
MS-10MM(サラウンド)
YST-SW45(スーパーウーファ)
再生ソフト
Cyberlink PowerDVD 6.6 BD Edition

【GIGABYTE GA-73UM-S2H】

nVIDIAの統合チップセットを搭載したマザーボードで、ビデオカードのGeForce7150を搭載しています。

このマザーボードはHDMI端子出力を内蔵して、HDCPに対応しており、7.1chの音声出力が可能で、Blu-rayの利用を想定した設計になっています。

ホームシアターをPCで構築するのにピッタリな製品で、値段も1万2千円ぐらいなのですが、残念ながらこのマザーボードは日本限定商品で、今は入手できないようです。

HDMIにLPCM音声を出力できるのですが、残念ながら、HDMI経由では2chまでのLCPMまでしか流せません。なので、今回はPCアナログ音声出力でAVアンプにBlu-rayディスクのLPCM5.1ch音声を出力しています。

【Pioneer BDC-S02J】

Blu-rayは読み込み専用です。DVDの書き込みも出来ます。

【TH-AE700】

1280x720のプログレッシブ入力が可能なプロジェクターです。私はすごく気に入って使っています。スクリーンは80インチです。

【AX-1700】

ヤマハのAVアンプで、TureHDのデコーダーは搭載していません。定価は16万円の品で、密かに評価は高いようです。今回はLPCM音声をパソコンの音声端子からアナログ出力しまして、このAVアンプに入力しています。

ヤマハのAVアンプなので、「プレゼンススピーカー」と呼ばれるフロント側の上部に追加された2つのスピーカーを駆動させる独自の再生方法がありまして、これを使うと音の臨場感がグッとあがるのですが、残念ながら今回はパソコンからのアナログ入力なので、このモードは使えません。このモードはPCM入力やDolbyDigital入力の時にだけ、利用が出来ます。

フロントスピーカーは四畳半のシアタールームということもあって「ブックシェルフ(小さいサイズ)」です。

【PowerDVD 6.6 BD Edition】

Cyberlinkの再生ソフトで、メルコのBlu-rayドライブにバンドルされていました。Blu-rayメディア対応で、TureHDの再生にも対応しています。

今回はこのソフトの音声出力を「8ch」(つまり7.1ch)に設定しています。


各種機器接続方法

【映像出力】

パソコン:GA-73UM-S2H

HDMIケーブル

AVアンプ:AX-1700

HDMIケーブル

TH-AE700

【音声出力】

LPCMのデコードはパソコンで行い、パソコンからはアナログ音声出力しています。

パソコン:PowerDVD BD Edition (スピーカーは8ch指定)

コンポジット端子

AVアンプ:AX-1700

スピーカー端子

5.1chスピーカー

視聴音源

今回の視聴ディスクには「DolbyDigital 5.1ch」、「TrueHD 2ch」、「LPCM 5.1ch」が入っています。各々の音声のビットレートは次の通りでした。

ビットレートは音声の「量」を表すと思っていただければ大丈夫で、高ければ高いほど、多くの音声情報が詰まっています。単位は「bps」です。また、「k」は「1000」の単位を表します

DolbyDigital 5.1ch
640kbps
TrueHD 2ch
3500~4500kbps
LPCM 5.1ch
3500~4500kbps

TrueHDはLPCMを圧縮したもので、再生時にはLPCMと同じ品質になるようになっていますから、ビットレートは同じになりました。

それよりもLPCMの圧倒的な情報量です。DolbyDigitalに比べると約6~7倍のビットレートがあります。つまり、それだけ多くの音の情報が詰まっていることになります。

DVDでは高音質の規格として「DTS」がありましたが、それでも「1500kbps」でしたから、LPCMやTrueHDの情報量が圧倒的なことが分かります(ただし、サンプリングレートとか量子化ビット数とか音源の収録方法とか、音質を左右する要素は沢山あります)。


パソコンでのLPCM再生の感想

今回の試みはパソコンの音声端子からアナログで音声出力する、つまり、パソコン側で音質に直接影響があるLPCMからアナログ音声(今回の場合は直接スピーカーを鳴らせる状態の意味)への変換を行っているのですが、Dolby Digitalに比べて、ハッキリと音質に違いがあることが分かりました。

パソコンの音源チップは品質が悪いとよく言われているので、パソコンからのアナログ出力は期待していなかったのですが、なかなかどうして、スピーカーをよく鳴らしています。私が利用しているマザーボードはホームシアターでの利用を前提とした設計になっているので、これも効果的だったのかも知れません。

LPCMは衣擦れの音、人の呼吸の音、足音、金属と金属がぶつかる音、セリフの明瞭感と生々しさ、全てにおいてリアル感が増しましたが、Dolby DigitalはLPCMと比べるとやせ背そった感じがしますし、サラウンド効果音が、何か不自然な感じに聞こえました。

ただし、私の再生環境はAVアンプとスピーカーをそれなりに揃えた環境ですので、テレビのスピーカー経由で視聴した場合とは比較にならないと思います。テレビの2chスピーカーではここまでの違いは出ないとも思いました。

Blu-rayディスクの再生機器はBlu-rayレコーダーか10万円以上する再生専用機かPS3しかない状況ですので、7.1chの音声出力があって、テレビやプロジェクターにHDMI経由で画像を出力できるパソコンをお持ちなら、パソコンにBlu-rayドライブを追加して映画を見るのは悪い選択肢ではないと思います。再生ソフトも大体バンドルで付いてきますし。

PS3は4万円以下で買えて、一番お手軽にBlu-rayディスクを楽しめる再生機器ですが、私のようにあまりゲームをやらない人はBlu-rayのためだけにPS3を購入するのは躊躇してしまいます。

Blu-rayドライブだったら、再生専用であれば2万5千円で買えますし、半年もしないうちに2万円を切る値段で売り出されるでしょう。


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